ずっと君だけを…


あったかいよ。誰が私の手を握ってくれている。誰だろう?

「大丈夫だったか!」

夢から、目覚めた私を抱きしめてくれたのは、せんせぇだった。

「せんせぇ… ごめん。迷惑かけた」

「そんな事ないから!」

「誰が保健室まで運んでくれたの?」

「俺」

「えぇ?!」

「だって、俺しかいないだろ? 麻結を教室から保健室まで運べるのは」

「うん。ありがと」

せんせぇが運んでくれたんだ。すごく嬉しかった。こうやって心配してくれるのもすごく嬉しかった。


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