ずっと君だけを…
「さ、行くぞ」
せんせぇと車の中で、手をつないだ。いつも思うけど、せんせぇの手はすっごく大きい。いつも私の手を包んでくれる。
「もう、夏だね」
「そうだな」
「夏休みになったら、いろんなとこ、連れてってね」
「当たり前! ずっと一緒にいてやろうか?」
「うん♪(笑)」
「そうそう、いきなり…しかも昼から…」
「そんなのいいから! せんせぇと一緒にいれるだけでいいから」
「はは……(笑)」
せんせぇは、すこし寂しげに笑った。