ずっと君だけを…


車は、私の家とは、違う方向に走っていた。

「せんせぇ。どこいくの?」

「秘密」

「教えてよ~!!!」

そうしてるうちに、せんせぇの目的地に着いた。

「ここって…」


そこは、せんせぇと出会った海だった。


「麻結も、これくらいは、覚えてたか」

「せんせぇ、ひどい!!!」

「ははっ」

「なんで笑うの?!」

せんせぇが、砂浜を走り出した。私は、慌てて追いかけた。


「麻結」

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