ずっと君だけを…


「大丈夫だから…」

そう励ましてくれるユカとおばちゃんの声も、だんだん小さくなってきた。

不安なんだ――――


私だけじゃないんだね。

「麻結ちゃん!」

おばさんが笑顔で私を抱きしめた。

「カワイイね…」

「うん」

「せんせぇ遅いね」

「うん」

次第に私が泣きそうになっていった。

「泣かないの。大丈夫、せんせぇは、来るんでしょ?信じなさい、せんせぇを」

< 181 / 229 >

この作品をシェア

pagetop