ずっと君だけを…


結婚式当日も、俺たちはケンカした。

少しのことだった。

ほんの少しのことだった。

俺は、結婚式に行くのもためらった。

でも、麻結のウェディングドレス姿を見たいから行こうとしてた。


プルルルル…

その時、俺のケータイが鳴った。


『お兄ちゃんが… 雅人が… 死んだわ』


ボトッ

俺の手からケータイが落ちた。

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