ずっと君だけを…


私は、タクが追ってこないかビクビクしながら、せんせぇを待っていた。

ガサッ

時折、聞こえる木の葉が揺れる音にも、ビクッとなった。


「せんせぇ… お願いだから、早く来て…」

私は、両手をギューと組んで、願った。

早く、せんせぇに会いたいよ。


怖いよ。せんせぇ。助けて!


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