ずっと君だけを…

自転車



せんせぇは、私の自転車を持って来た。

「せんせぇ…」

私は、せんせぇの姿に安心して涙が溢れた。せんせぇは、自転車を置いて私を抱き抱えた。

「大丈夫か?」

私は、首を横に振った。せんせぇは、私の足を見た。
「どうしたんだ?」

「ごめん。何でもないから」


私は、せんせぇから目をそらした。

「…ったく。素直じゃないなぁ…」

せんせぇは、黙って私をおんぶして、自転車まで行った。


「やめて…。重いよ」

「そんな事ないから」


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