ずっと君だけを…
過去の傷跡
朝だ。私は、寝ぼけ眼で辺りを見回した。
私は、目の前の男の人に、目がとまった。
「誰? 」
だんだん、意識がはっきりしてくると、その人がせんせぇだと分かった。
「お… 起きたか」
「うん。おはよう」
「おはよう」
せんせぇは、そう言って、下に降りて行った。
私は、カバンの中のケータイを確認した。
Eメール:10件
タクとユカと叔母さんからだった。
タクから、8件もきていたが全て消した。
ユカからは、【どこにいるの?】ときていた。
叔母さんからは、【早く帰ってきなさい】というメールだった。