ずっと君だけを…


そのたびに、私は抵抗した。でも抵抗するたびに、そこにある物で私の身体に傷をつける。

その様子をいつも楽しんでる。そして写メをとる。

『誰かに言ってみろ。この写メをみんなに見せるからな』


そう言って、いつも私を脅していた。でも写メは、なかった。

私は、タクがいない間に、ケータイのデータフォルダを見た。けど、それらしき写真が見当たらなかった。

その時、嘘だったと確信した。


サイアク―――――


ワタシハ、ナニヲシテタンダロ――――――


その時は、すぐ家に帰った。でも、既に始まっていた『夜の散歩』


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