ずっと君だけを…
「せんせぇ、ごめん!まだ別れてなかったんだ。だから別れるために今から会いに行こうかと… 」
一気に言った。なんか心が軽くなった気がする。
「やめてくれ!」
怒ったせんせぇの声。いつもと違って本気で怒っていた。私は、思わず目をつぶった。
「お願いだから…、やめてくれ… 会わないで、電話にしてくれ」
「別れ話をするだけだよ」
「それで、また心にも体にも傷をつくるのか? 俺は、傷ついてる麻結は、みたくない! だから… お願い… 」
せんせぇの想いが痛いほど身にしみてきた。