ずっと君だけを…
別れと始まり
朝から、せんせぇの約束通り、タクに電話をかけた。
最初は、機嫌がよかったタクは、案の定別れ話をすると、キレた。
「あぁ? 何でいきなり別れなきゃいけねぇんだよ!」
「だから… 言ったじゃん。もう… タクとはいられないから…!」
「俺以外に、好きな奴でもできたんだろ? 前言ってくれたじゃん。俺しかいないって。なぁ… この前は悪かった。今までも謝るから… だから、会ってくれないか? 一回、会って話そう」
「ごめん… 無理だよ。とにかく、会えないし、もうタクと話をするのはこれが最後だから… 」
「何で――――」
プッ
私は、一方的に電話を切った。タクがキレることぐらい分かっていたことだけど、こんなにキレるとは、思わなかった。
もう… 別れたんだ
もう、終わったんだ