好きだから傷付ける

真由「おい!雅來!
お前、何やってんだよ!
女を殴るなんて最低だろ!」

ーバシン

怯える私の代わりに真由さんが
鬼藤くんの事を殴った。

瀧澤「約束したよな?
何があったって女子供は殴らない。
それがここのルールだ。
お前はそのルールを破った。
美空は大切な奴だろ?
なのに、何で...そんな...」

顔を歪めながら瀧澤さんが
鬼藤くんの事を殴った。

2人に殴られた鬼藤くんは
頬を抑える私の姿を見て
苦しそうな表情で頭を下げた。

雅來「...滝川。
...本当に...ごめん。」

そう言い残し倉庫の重い扉を開けると
出て行った。
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