好きだから傷付ける
出来るだけ考えないようにしてた。
考えたって悲しくなるだけだから。
雅來「ごめん、言い過ぎた。」
美空「ううん。」
雅來「でも、滝川の事が
心配だから、俺に出来る事は
全部させて欲しい。」
美空「ありがとう。」
雅來「とりあえず朝飯食おう。」
美空「うん。」
ダイニングテーブルには
鬼藤くんが作ってくれた
朝ご飯がずらりと並んでいた。
焼き魚に卵焼きにお味噌汁に白いご飯。
卵焼きを一口食べると惨めになった。
鬼藤くんの卵焼きは
私が普段お弁当に入れる卵焼きよりも
遥かに美味しかった。