好きだから傷付ける
大切なものを守るのは心か力か
朝起きると1週間前と同じように
エプロンを付けた鬼藤くんが
朝ご飯を用意してくれていた。
こうしてここで2人で
朝ご飯を食べるのも最後だと
思うと寂しくなった。
食器を片付け支度を済せ
外に出ると外はどんよりとしていた。
美空「今日、雨降るのかな?
鬼藤くん、傘持ってく?」
雅來「家に取りに行くよ。」
美空「そっか。じゃあ鬼藤くんの家に
寄ってから学校行こう。」
雅來「ああ。」
鬼藤くんの家と私の家は
徒歩7分ほどの距離にある。
アヴニールと私の家の
ちょうど真ん中辺りにある。