好きだから傷付ける
雅來「ふざけんじゃねぇぞ!」
でも、大きな声に驚いた私は
不覚にも足を止めてしまった。
すると横から見知らぬ人物が
宙を舞って私の元へと降ってくる。
大きな男の人の下敷きになった
私はそのまま意識を手放した。
次に目を開けた時私は
コンクリートに囲まれた
廃ビルのような場所にいた。
え、嘘。もしかして拉致?
ベッドで眠っていた私は起き上がる。
さっきの衝撃のせいか体が痛んだ。
階段を登る足音が聞こえると
勢いよく扉が開いた。
ーガチャ
やばい!誰か来た!
私はもう一度ベッドに横たわる。
雅來「起きてるのか?」
この声...。鬼藤くん?
何で鬼藤くんがいるの?