好きだから傷付ける
翌日、私はお弁当作りに精を出した。
私の分と鬼藤くんの分。
...鬼藤くんは...色々と大変だろうから。
2人分のお弁当を持って
学校へ行くと鬼藤くんは
机で眠っていた。
授業も聞かずお昼休みまで、ずっと。
平気なんだろうか。
こんな風に過ごしていて
勉強の方は...と心配になった。
でも、お昼休みになると
鬼藤くんは起き上がり私の机へと
やって来る。
雅來「今日は屋上で飯食おう。」
美空「うん。」
雅來「先に行ってて。」
美空「...あの...」
雅來「何?」
美空「...いや。何でもないよ。
屋上で待ってるね。」