好きだから傷付ける
良かれと思ってやった事を
失礼だと言われる意味が分からない。
鬼藤くんは毎日喜んで食べてくれる。
笑顔を絶やす事なく美味い美味いって
言ってくれる。そんな姿を見るのは
やっぱり、私も嬉しいし
お互いが嬉しいと思える事を
やってるだけなのに木島くんに
失礼だと言われる筋合いはない。
結局、鬼藤くんは
1日中、学校へは来なかった。
久しぶりに1人で校門を出ると
知らない女の人達が
私の前に立ちはだかった。
真由「あんた、雅來の彼女?」
美空「...え?」
真由「最近、あいつうちらと
全然つるまなくなってさ
理由聞いたら、守りたい女がいるから
真面目に学校通うとか言い始めて。
あいつが真面目に学校になんて
通える訳ないのに、そんな言葉を
言わせる女を見に来たんだよ。
あんたでしょ?雅來の彼女って。」