好きだから傷付ける
美空「私は...鬼藤くんの彼女じゃ
ありません。でも...!...でも...
鬼藤くんは普通の高校生です。」
本当は嬉しかったんだ。
怪我をさせた責任を負うために
言った言葉だったとしても
私にとっては嬉しい言葉だった。
鬼藤くんも私の事をちゃんと
友達だって思ってくれてるんだって。
美空「寂しいからって
悲しみを憎しみに変えるのは
良くないですよ。
鬼藤くんだって嬉しくないよ。」
真由「あんた何言ってんの?」
美空「あなたが今、鬼藤くんに
遊んで貰えなくなった事を寂しいと
思ってるのなら、奪った相手を
攻撃するんじゃなくて
遊ぼうよって鬼藤くんに
言う事の方が大切じゃないのかな?」
そこまで、鬼藤くんが私の事を
考えてくれてたんだと思うと嬉しくなった。
真由「顔貸しな。」
でも、余計な事を言ってしまったみたいだ。
思った事を伝えるにはまだまだ
私は未熟すぎた。