好きだから傷付ける
雅來「有り得ないよな。
女に怪我させちまうなんて。
滝川の大切な体、傷付けてごめん。」
美空「...気にしないで下さい。
あんな所に突っ立っていた
私が悪いんです。鬼藤くんが
気にする事じゃありません。」
雅來「謝らせて欲しい。
お前の親にも、ちゃんと。」
また、意外な事が起きた。
美空「いいです!大丈夫です!
私、平気なんで!...帰ります。」
勢いよく立ち上がると左足に激痛が走る。
美空「いたっ」
そのまま倒れ込みそうになる
私の体を鬼藤くんが支えてくれた。
雅來「大丈夫か?滝川。」
見上げるとすぐそこに鬼藤くんの
顔があって、私は慌てて顔を逸らした。