好きだから傷付ける
顔を逸らした私の事を
優しくベッドに座らせると
鬼藤くんは目の前に
しゃがみ込んだ。
雅來「送る。」
美空「いや、あの...えっと...」
雅來「背中、乗って。」
またまた意外な状況になってしまった。
私が鬼藤くんの背中に乗る?
それっておんぶされるって事だよね?
有り得ないよ。有り得ない。
雅來「責任は取らせてくれよ。」
でも、1人では歩けないし
ずっとここにいる訳にもいかない。
いっくんを呼ぶ訳にもいかないし
鬼藤くんに頼るしか術はないんだ。