好きだから傷付ける

顔を逸らした私の事を
優しくベッドに座らせると
鬼藤くんは目の前に
しゃがみ込んだ。

雅來「送る。」

美空「いや、あの...えっと...」

雅來「背中、乗って。」

またまた意外な状況になってしまった。
私が鬼藤くんの背中に乗る?
それっておんぶされるって事だよね?

有り得ないよ。有り得ない。

雅來「責任は取らせてくれよ。」

でも、1人では歩けないし
ずっとここにいる訳にもいかない。
いっくんを呼ぶ訳にもいかないし
鬼藤くんに頼るしか術はないんだ。
< 6 / 197 >

この作品をシェア

pagetop