好きだから傷付ける

あの時と同じだ。
鬼藤くんは私にも同じ事を言ってくれた。

木島「クラスで目立たない俺の事を
学校にたまにしか来ない奴が
知ってるなんて誰が想像するよ。」

鬼藤くんは昔から優しい人だったんだ。

美空「...私も同じだったよ。
鬼藤くんは私の事も知ってた。」

木島「それから、雅來は
俺を1人にしないように
毎日学校に来てくれた。
雅來がいたから俺は
中学を卒業する事が出来た。
問題児だったけど、自宅謹慎に
なる事もあったけど
雅來のおかげで俺は今ここにいる。」

だからこそやっぱり
優しい鬼藤くんを傷付けたくない。
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