好きだから傷付ける
次の日から私たちは
アヴニールで勉強会を始めた。
瀧澤「おい、雅來。
お前、何頭痛くなるようなもん
持ち込んでんだよ!」
雅來「はぁ?うっせぇな。
学生の本分は勉強だ。
早く貸せ。今から滝川と
勉強すんだから。」
瀧澤くんと鬼藤くんは
本当に仲良しだ。
喧嘩口調で言い合う事は多いけど
言葉の端々に愛を感じる。
瀧澤「ったく。家でやれよな。」
雅來「は?家でってお前バカか。」
真由「何?雅來。本当、きっもーい!
変な想像してんじゃねぇよ。」
恥ずかしいのか鬼藤くんは
真由さんの言葉に顔を赤らめ
舌打ちしながら私に頭を下げた。
雅來「ごめん、滝川。
こいつら超がつくほど
勉強嫌いでさ。」
美空「ううん、楽しいよ。
騒がしいくらいの方が
勉強も捗るって言うし。
さ、問題解こう!」