好きだから傷付ける

毎日、鬼藤くんと一緒だったから。
アヴニールからの帰り道
隣にはいつも鬼藤くんがいたから。
1人で帰る、その道がやけに遠く感じた。

嫌でも通らなければならない繁華街。
ちょうど私と鬼藤くんが
出会った場所へと差し掛かった。

足早に路地を通り抜け
大通りへと出ようとすると
3人の男の人が私を囲んだ。

男「お姉さん、1人?」
男「俺らと遊ぼうよ。」
男「俺ら、女子高生
大好きなんだよね。」

関わらない方がいい、そう思った。
男の人達の隙間を通り抜け
歩き始めるとその中の1人が
私の腕を掴む。

男「無視するなんていい度胸だな。」

美空「...離して...下さい。」

男「大人しく着いてこりゃ
良かったものの無視した罰
与えないとな。」
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