幼なじみはイケメン君
本当の気持ち
校門まで続く並木道も赤や黄色に色づいて、もうすっかり秋って感じだ。
「うぅ~、なんか最近寒くなったね。」
歩くたびに落ち葉が、ガサガサ音をたてる
「そう言えば、社会の集まり遅れてって怒られた?」
「ううん、ギリギリセーフ。なんか夏姫おもしろがってな~い?」
綾が、あたしの顔をのぞきこむようにして聞いて来た
「そ…そんなわけ無いじゃん。」
図星をさされて、思わずどもってしまった
綾ごめんっ!
「そ…そんな事よりさぁ、綾が受験するのって南高だよね?」
「うん。夏姫もだよね。絶対2人で合格しようねっ!」
そう言う綾の目には強い意志が込められていて
あたしまで気合いが入っちゃうよ