幼なじみはイケメン君
「あ、そうそう夏姫聞いた?拓也くん南高受けるって言ってたけど、北高に変えるんだってね。」
えっ……いま何て言ったの…
「でもそうだよねぇ~。拓也くん頭良いし。
でもうちらの頭じゃ、どう頑張っても北高なんて受かんないよねぇ。」
拓也南高受けるって言ってたじゃん
あたし北高に変えるなんて聞いてないよ…。
「…つき、な…き、なつき―!あたしの話聞いてる?」
「あ…うん。聞いてる。」
そこの角を曲がれば、家まで5分ぐらい
綾と何かを話した記憶はあるけど、内容はさっぱり覚えていない。
家に帰って来て、お風呂に入って、ご飯を食べて、いつもより早い時間にベッドに入る。
今日は、小っちゃなオレンジ色の電球も消して
真っ黒な天井を見つめる