幼なじみはイケメン君
小学校の校庭で日が暮れるまで、鬼ごっこして遊んだよね。
あたしが全然追いつけなくて泣きそうな顔してたら、わざと遅く走ってくれて
「はぁ~、疲れたぁ~。」って、うさんくさい演技までしてくれるから
すごく嬉しかったよ…。笑いをこらえるのが大変だったけど(笑)
1年生で唯一レギュラーに選ばれて皆にさわがれてた時
「まぁ~、才能?」とかって茶化したくせに
後から、手に何個もあった“まめ”を、あたしだけに見せて
「練習のし過ぎで出来ちゃった、ちょ~痛えの。」なんて言うから…
さっきまで、涙をこらえるために、ひきつっていた顔に自然と笑顔が戻っていた。