幼なじみはイケメン君


小学校の校庭で日が暮れるまで、鬼ごっこして遊んだよね。

あたしが全然追いつけなくて泣きそうな顔してたら、わざと遅く走ってくれて


「はぁ~、疲れたぁ~。」って、うさんくさい演技までしてくれるから


すごく嬉しかったよ…。笑いをこらえるのが大変だったけど(笑)



1年生で唯一レギュラーに選ばれて皆にさわがれてた時

「まぁ~、才能?」とかって茶化したくせに
後から、手に何個もあった“まめ”を、あたしだけに見せて

「練習のし過ぎで出来ちゃった、ちょ~痛えの。」なんて言うから…




さっきまで、涙をこらえるために、ひきつっていた顔に自然と笑顔が戻っていた。



< 14 / 78 >

この作品をシェア

pagetop