幼なじみはイケメン君
「夏姫が勉強しなさすぎなの。夏姫はもうちょっと勉強頑張りなさい。」
“キュン”
拓也に“先生口調”で話されるの弱いなぁ。
“先生口調”で話されちゃうと、逆らえなくなっちゃうよ。
もう少しで別れ道の角に着いちゃう。
もっと拓也と一緒にいたいよ…。
どうして楽しい時間は、過ぎていくのが早いんだろ。
「じゃあね、また明日。」
「なつき…。」
「ん?急に真面目な顔してどうしたの(笑)?」
“ドキッ”
いつか見たことのある、悲しさと切なさが一緒になったような表情…。
「夏姫は俺と高校離れても寂しくないって言ったけど…俺は…すげぇ寂しいよ。
めちゃめちゃ寂しいよ…。」