幼なじみはイケメン君
三日月の下で
文化祭、後夜祭とも無事に終わり
帰る頃には、もう外は真っ暗になっていた。
今日も綾はピアノのレッスンで、1人でトボトボと歩いて帰る。
はぁ~あ。
拓也に呼びかけられたのに、逃げちゃった…。
ほんと…何してんだろ、あたし。
空を見上げると、やけに明るい三日月が出ていた。
“タッタッタ”
…ん?…足音?
なんか…拓也に抱きしめられた日と同じだ。
えっ!…まさか