幼なじみはイケメン君
「夏姫の手つめたっ!」
「あたし冷え症なんだよね。」
「なんか、おばぁちゃんみたい。」
まだピチピチの十代なのに、おばぁちゃんって…。
「手が冷たい人は心が温かいって、よく言うよね!」
「ははっ、夏姫むきになってる。」
拓也はそう言って、顔をくしゃっとして子供みたいに笑った。
その笑顔は反則だよ…。
あたしの冷たい手が、拓也の大っきな手に包まれて温たかくなる。
いつから拓也の手、こんなに大きくなったんだろ…。