幼なじみはイケメン君

「夏姫の手つめたっ!」


「あたし冷え症なんだよね。」


「なんか、おばぁちゃんみたい。」


まだピチピチの十代なのに、おばぁちゃんって…。


「手が冷たい人は心が温かいって、よく言うよね!」


「ははっ、夏姫むきになってる。」


拓也はそう言って、顔をくしゃっとして子供みたいに笑った。


その笑顔は反則だよ…。


あたしの冷たい手が、拓也の大っきな手に包まれて温たかくなる。


いつから拓也の手、こんなに大きくなったんだろ…。


< 57 / 78 >

この作品をシェア

pagetop