幼なじみはイケメン君

ほっぺたが火照ってきて、さっきまで冷たいと思ってた風が、今は気持ちいいや…。



どうしてかな?

綾と帰ると、長くて疲れる帰り道が…

拓也と帰ると、短くて楽しくて…。


また明日学校で会えるって分かってるのに…

離れるのが、すごく寂しくて…。

もっともっと一緒にいたいって思っちゃう…。



「じゃあ、バイバイ。また明日。」


「家の前まで遅るよ。」


「いいよ。たくや遠回りになっちゃうでしょ。」


「夏姫はそんなこと気にしなくて良いの。」

そう言って優しく頭を撫でてくれる。


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