幼なじみはイケメン君
「あたしばっかりドキドキしてて、なんか…くやしいんだもん。」
“ピシッ”
「痛いよ~!」
おでこに、でこぴんされる。
「ば~か。俺いっつも夏姫にドキドキさせられてるよ。」
「絶対ウソだよ。だって全然そういう風に見えないもん…。」
抱きしめられながら、拓也の顔を見上げる。
目が合って、優しく微笑んでくれる。
「オレ小学生の頃から夏姫のことが好きで、
でも、付き合えることなんか一生無いと思ってたんだ…。」