幼なじみはイケメン君
「夏姫~!」
名前を呼ばれて後ろを振り返ると、拓也が走りよってきた。
まだ半袖姿の拓也の額には、汗がキラキラ輝いている。
「俺が最後にシュート決めたの見てた?」
「…うん。」
「自分で言うのもなんだけど、俺スゴくなかった!?」
拓也すごい嬉しそう…。
興奮気味で話しかけてくれる拓也に対して、“うん”しか返せなかった…。
こういう時“彼女”なら一緒に喜ぶのが普通だよね…。
こんな事でヤキモチやくなんて、心が狭いのかなぁ…あたし?