幼なじみはイケメン君
教科書に向き直っても、やっぱり集中出来なくて…
「拓也~、今日どんな良いことあったの?」
拓也のYシャツをシャーペンでつつきながら聞く。
あたしの方に向き直った拓也は、少し困り顔だ。
「…な~いしょ。」
少しの沈黙の後に、おどけた感じで拓也が言った。
もう。
「“彼女”のあたしに言えない良いことってなんだろ~。」
本当に不機嫌なわけじゃないけど…
わざと怒ってる感じで言ってみる。