幼なじみはイケメン君

そう言って、いつもみたいに顔をくしゃっとして子供みたいに笑った。


「あやってさぁ、しっかりしてそうでドジだよな。」


そっか、さっき教室中に響きわたる声で叫んで走ってったからか


「あはは…だね。
それより漢検受けるの?」


「そ、今度の日曜に学校で。」


「受かりそう?」


「ん~。どうだろ。あんま勉強してないしな。」


ウソばっかり…。
本当は努力家なの知ってるよ


「なつき…。」


「ん?なに?」


「あのさ…俺……。」

「うん。」


「………。」
< 9 / 78 >

この作品をシェア

pagetop