幼なじみは年下の小悪魔男子
────早く、りあちゃんと合流したい
そんな気持ちでいっぱいだった。
久しぶりに会ったというのに……
りあちゃんはいつも通りで
「……はぁ、僕……まだ弟から抜け出せてないのかな……」
僕は、ボソッ呟く。
「えっ……瑠生、お姉さん居たの?ってか、もしかして……さっきのお姉さん?」
水穂野は興味津々といった様子で、僕に聞いてくる。
「……水穂野には関係無いよ」
「……そんなこと言わないでよ!」
水穂野は、目に涙を浮かべていた。