幼なじみは年下の小悪魔男子


「アナタに聞いて、今日……
やっと瑠生が悲しそうにしていた原因が分かりました。アナタ……瑠生の気持ちに気づいてるんでしょ?
その気持ちに答えられないなら、瑠生を解放してあげてよ……」


「………解放……」


私の曖昧な態度が………


────瑠生くんを傷つけていた……

「もう………
瑠生の気持ちを弄ばないでっ!!」


「…………っ!」


そう言うと、水穂野さんは教室を出て行ってしまった。


水穂野さんが出て行った後────


ヘナヘナと……
私はその場に座り込む


水穂野さんに言われた言葉が、頭の中でループする



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