幼なじみは年下の小悪魔男子
水穂野の肩を抱き寄せて………
水穂野はそっと、目を閉じる
そして──────
ステージの幕が降ろされていく………
会場が盛り上がりを見せた。
僕は、客席からキスしているように見せかけて………
最後はクラス全員で挨拶をするために、もう一度ステージの幕が上がっていく……
りあちゃんに誤解されてるよね……
僕は、不安になりながら─────
りあちゃんの姿を探す。
─────あっ、りあちゃん……
りあちゃんが体育館を走って出ていくのが見えて…………
思わず、駆け出したくなる衝動に駆られる。