幼なじみは年下の小悪魔男子
『……じゃぁ、最後に王子役の桜宮から一言!!』
司会を進めるクラスメイトに話を振られて、その場から動けない。
─────早く、りあちゃんを追いかけたいのに!
『……えっと、皆さんに楽しんで貰えるよう……練習したかいがありました!今日は、ご覧下さり、ありがとうございました!』
─────パチパチパチと拍手が鳴り響く
無事に劇は終わった。
ようやく─────
劇が終わって、教室で着替えを済ませてから……
僕はすぐさま、りあちゃんからのLIMEの返信を確認する。
りあちゃんからの返信はなくて、メッセージすら読んでいない