幼なじみは年下の小悪魔男子
『瑠生!!待って!!』
教室の前で待っていた水穂野に……
制服の裾を引っ張られて、呼び止められる。
『……何?』
『ねぇ、さっきキス……何で寸止めしたの?』
水穂野は俯きながら、言う。
『何でって……僕には、ずっと……好きな人が居るから』
『……っ!それって……瑠生と一緒に居た女の人だよね?』
僕は、迷わず答える。
『うん、そうだよ』
『やっぱり、そうだったんだ……
何で……私じゃだめなの?
瑠生の気持ちに気づいてて、たぶらかすような真似する女のどこが!』
りあちゃんのことを悪く言わないでよ
水穂野にりあちゃんの何が分かるって言うの?