幼なじみは年下の小悪魔男子


そして────
瑠生くんは続けて……


「……りあちゃん、あの時……僕がりあちゃんに言ったことって、覚えてる?」


─────覚えてる、忘れるわけない……

だって…………

ブランコから私が落ちた次の日に、瑠生くんは引越してしまったから……

「………うん、覚えてるよ」

「……そっか、良かった……じゃぁ、僕があの時、りあちゃんに言った言葉も覚えてる?」


「えっ?」

そう言って、瑠生くんは話を続ける。

「僕さ、あの時……りあちゃんがブランコから落ちるのを助けられなくて、僕のせいだって思ってたんだ」



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