幼なじみは年下の小悪魔男子
─────瑠生くんは本当は………
引越ししてなかったっていうことだよね?
「えっ………じゃぁ、どうして?」
どうして───会いに来てくれなかったの?
「さっきも言ったけど……
僕は、りあちゃんを守れるまで会わないって決めたんだ。」
「………あっ」
さっきの言葉はそういう意味で
「でもね。本当は……もっと早く会いに行くつもりだったんだ。
でも、いざ会いに行くとなると、
…りあちゃんが僕のこと忘れてたらどうしようって、考えちゃって……
馬鹿だよね?
自分で会わないって決めたのに……」
瑠生くんは少し情けなさそうにしている。
そんな瑠生くんを────
私はギュッと抱き締めて……
「そんな!私が瑠生くんを忘れるわけないよ!!」