幼なじみは年下の小悪魔男子
意を決して………私はチャイムを押した。
─────ピンポーン♪
「あっ!りあちゃーん!待ってたよーー」
ガチャと鍵が開いて、瑠生くんが出迎えてくれた。
「どうぞ!入ってーー」
「お、お邪魔しますー」
玄関に入ると………
ふわぁっとした甘い香りがする。
────何だろ?ケーキかな?
「瑠生くん、何か作ってたの?」
「あっ、分かっちゃった?りあちゃんにケーキ作ってたんだよ?本当は、サプライズする予定だったんだけど、まだ、出来てなくて……サプライズ失敗だよね」
瑠生くんは悲しそうに言う。