幼なじみは年下の小悪魔男子


そっか─────

緊張してたのって……私だけじゃなかったんだ。


そう思ったら……………
何だか緊張が和らいでいく気がする。


「りあちゃん……」

名前を呼ばれて、顔を上げる。


─────わっ!ち、近い………

目の前に瑠生くんの顔が至近距離であって……
自然と見つめ合う形になってしまう。


「………な、何?」

「………瑠生って呼んでよ」

「………えっ」

「いいでしょ?恋人同士なんだから……くん呼びだとまだ、弟から抜け出せてない気がするから………だめ?」


じっと、私の顔を見つめながら………瑠生くんは言う。







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