幼なじみは年下の小悪魔男子
何となく、気持ちが沈んでしまっていると……
雪乃が、突然……
──────ドンと強く背中を叩く
「いったーー」
私は予想外のことに驚きつつ、背中をさする。
「もーう、そんな陰湿な顔してないでよーー!!りあの遅刻は今更だし、いつものことでしょ!!」
「えっ、私って……そんなに遅刻してた?!」
「してた、してたーほら……この前の……」
クスクスと雪乃は笑う。
雪乃に私の失敗エピソードを暴露されそうだったから、慌てて止める。
「や、やめてよ、本当に遅れたのは反省してる!!」
「あははっ、今日はせっかくのWデートだし、楽しもうー!!」
そう言って、雪乃は………
奏多くんの腕をひっぱって、人混みの中に突撃しにいった。
「えっ、ちょ!」