幼なじみは年下の小悪魔男子


何となく、気持ちが沈んでしまっていると……


雪乃が、突然……
──────ドンと強く背中を叩く


「いったーー」

私は予想外のことに驚きつつ、背中をさする。

「もーう、そんな陰湿な顔してないでよーー!!りあの遅刻は今更だし、いつものことでしょ!!」


「えっ、私って……そんなに遅刻してた?!」


「してた、してたーほら……この前の……」

クスクスと雪乃は笑う。


雪乃に私の失敗エピソードを暴露されそうだったから、慌てて止める。

「や、やめてよ、本当に遅れたのは反省してる!!」

「あははっ、今日はせっかくのWデートだし、楽しもうー!!」

そう言って、雪乃は………
奏多くんの腕をひっぱって、人混みの中に突撃しにいった。


「えっ、ちょ!」





< 212 / 419 >

この作品をシェア

pagetop