幼なじみは年下の小悪魔男子


瑠生が私に向けて手を差し出して─────


「りあ…僕たちも行こう?あと………手、手も繋ごうよ」

瑠生は少し照れながら言う。


「う、うん」

手を繋ぐことは初めてじゃないのに、何だか緊張して…………
瑠生につられて、私も照れてしまう。


「ふふっ……何だか照れるね」

私はニコッと笑いながら、瑠生を見る。


瑠生は、少し……照れ臭そうにして、

「ほ、ほら、早く行くよ!!」


「えっ、ちょ!」


私の手を引いて……突然、走り出す。


でも………
こんな些細なことすら幸せに感じる。

瑠生と再会出来て、本当に良かったな………





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