幼なじみは年下の小悪魔男子
少し人混みを避けたところに雪乃と奏多くんが待っていてくれていた。
私は謝りながら、雪乃たちと合流する。
「もーう、りあったら、どれだけお願い事してたの?」
雪乃は少し呆れた様子で言う。
「ごめんって、でも、そんなにお願い事してないよ?」
そんなに─────
お願い事してる時間長かったのかな?
自分では、全然気づいてなかった!!
ってことは…………
瑠生はずっと、私が終わるの待っててくれてたんだ
ううっ、でも、隣で見てるなんて…………
声掛けてくれても良かったのに…………
今更ながら、恥ずかしさを思い出していると……雪乃が、
「ねぇ、りあ……何をお願いしたの?」
「ひ、秘密ーー!!それに、言ったらお願いの意味無くなっちゃうんだから」
私を疑うかのような目で見ながら……
「ふーーん」
「な、何?!」