幼なじみは年下の小悪魔男子



「あー、なんか、悔しい!
私がもう少し若ければギャフンと言わせたのに笑」


「すみません」

奏多くんは罰が悪そうに謝る。


謝られると余計、悲しいんだよなーって思うけど、奏多くんには悪気は無いのが分かる。


「じゃぁ……
悪いと思ってくれたなら、今度、スイーツ奢ってね笑」


「分かりました!奢ります!」


「いやいや、冗談だから!」


「えっ?」


「さすがに、こんなことで怒るほど子供じゃないから、気にしないで
ほら、行くよ!!」

そう言ってから私は走り出す。



「えっ、ちょ!雪乃さん」


私を追いかけるように奏多くんも走り出す。

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