幼なじみは年下の小悪魔男子


私は平然を装いながら


「……待たせちゃって、ごめんね」


「いや、俺が……
その……嬉しくて……」


「えっ?」


「いや!あの、その……」

私が聞き返すと、奏多くんは慌てた様子でしどろもどろになりながら


「俺が……嬉しくて、楽しみで、舞い上がっちゃって、早く来ちゃっただけなので、気にしないで下さい!」


「あっ、そうなんだ……」


ちょ、直球だ……
それに、面と向かって言われると照れる



そっか───

奏多くんも楽しみだったんだ……


───『も』って何?



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