幼なじみは年下の小悪魔男子
たしかに───
楽しみだったけど!!
これは、あくまでも─────
「……雪乃さん?大丈夫っすか?」
「はっ!」
私の顔を覗き込むようにして、奏多くんは心配そうに見つめてくる
─────ドキっ!
心臓の音がうるさくなる
思わず、奏多くんから距離をとる
「────っ!
ご、ごめん、大丈夫…
ちょっと考え事してただけだから、気にしないで、早く行こ」
私は少し火照る顔を隠して、少し先を歩き出す
自分のことでいっぱいになってしまった
私には、悲しそうな奏多くんの表情は見えなかった