幼なじみは年下の小悪魔男子
そんな私を見透かしたかのように……
「あっ、今更、遠慮とか無しですからね!!」
「えっ……遠慮なんて」
ジーッと奏多くんは私を見つめてくる
これは、遠慮なんてさせないって目だ……
「この……ホラー映画が見たくて……」
私はパンフレットを指さして言う。
フワッと優しい笑みを浮かべて、奏多くんは
「ふふっ、りょーかいしました!笑
俺には、遠慮なんてしないで下さいね!」
「あっ、うん、ありがとう」
そう言うなり、奏多くんはチケット販売機の方に向かう
「えっ、チケット代は私が払うよ!
遠慮はしないでって言ってくれたけど、それとこれとは……っ!」